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茸の化け


MNMB 茸の化け 投稿者 horehore7

昔ある山奥にばあさまが一人で住んでいた。
ばあさまは昼間は人も入らないような山奥で薪を集め、夜は家の畑で取れるわずかなわたで糸を紡いで暮らしていた。
ある夜のこと、ばあさまがいつものように家で糸を紡いでいるとどこからともなく歌声が聞こえてきた。
そしてばあさまがふと前を見ると、いつの間に入って来たのやら、16、7の娘が三人座っていた。
娘達は「ばあさま、ひとりぼっちじゃ寂しかろう。オラ達と一緒に遊ぶべ」と笑って歌を歌い始めた。
その歌は「森の奥は真っ暗げ、おらたちゃばーばの家がええ~」という歌だった。
ばあさまは娘達の不思議な歌に聞き入っていた。
そのうち何だか頭がぼおっとしてきて、何とも言えぬ良い気持ちになってきたのだった。
そしてばあさまが気がついてみるともう朝になっており、あの娘達の姿は無かった。
ばあさまは何とも不思議な夢を見たものだと思いながらも、その日もいつものように山に薪を拾いにいった。
ところがどうしたことか、いつもと比べて身体がだるい。ちょっと働いただけですぐ疲れてしまうのだった。
その夜、夜更け頃になるとまたどこからか歌声が聞こえてきて、いつの間にかあの三人の娘がばあさまの前に座っているのだった。
娘達はまた「森の奥は真っ暗げ、「おらたちゃばーばの家がええ~、だども臼井峠の方角坊に知らせたら、おらが命はたんまらね」と歌うのだった。
この娘達は次の夜もまた次の夜も現れ同じ歌を歌い、そして朝になるといつの間にか消えているのだった。
こんなことが何日も続き、ばあさまは日増しにやせ、仕事もできない程ぐったりしてしまった。
ばあさまはその時娘達の歌の中にあった「臼井峠の「方角坊に知らせたら」というのを思い出し、
方角坊に会えばなんとかなるかも知れないと思い、訪ねてみることにした。
方角坊にこのことを話すと方角坊は「それは山の化け物の仕業じゃ。お主が山の中で一人でいるのを
いいことにたぶらかしに来ておるのじゃ。じゃがこのまま取り憑かれたらお主の命は危ないぞ」と教えた。
それを聞いたばあさまはどうすればいいのか方角坊に聞いた。
すると方角坊は「茄子を煮てごちそうしてやれ、そうすれば大丈夫だ」と教えてくれた。
ばあさまは家に帰ると、早速茄子を刻み鍋でぐつぐつと煮込んだ。
そしてその夜更け、またあの娘達がやって来て歌を歌い始めた。
ばあさまは今夜こそは眠くならないように、しっかりと目を見開いて娘達を見ていた。
そして「お前達腹減ったじゃろ、今日は美味しいおつゆがたくさんあるから食べてくれろ」と言ってお椀に茄子汁を入れて差し出した。
娘達はお椀を手に取ると、ゆっくりとすすり始めた。そして茄子汁をひとくち口にした時、娘達の表情が豹変した。
ばあさまは思わず驚いた。どのくらい経ったか、気がついてみるともう朝になっており、娘達の姿は無く家の中は静まり返っていた。
そして娘達が座っていた所にはお椀が三つ、ふせて置いてあった。
ばあさまがお椀をそっと持ち上げてみると、お椀の下には茸がひとつずつあった。娘の姿をした化け物の正体は山の茸だった。
山の茸が娘達に化け、山でひとり暮らすばあさまを取り殺そうとしていたのだった。
それ以来、茸は茄子に弱いので、茸を食べる時はなるべく茄子も一緒に食べるようになったそうだ。
何とも不思議な山の茸の話だった。

引用元
http://mannichi.web.infoseek.co.jp/episode/0985.shtml


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か行 | [2014-09-20(Sat) 11:32:36] | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]
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