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子投げ潮 あらすじ


MNMB 子投げ潮 投稿者 horehore7


子投げ潮


昔、種子島でのこと。
その頃は山で畑を耕したり猟をしたりして暮らす人と、海で漁をして暮らす人とがはっきり分けられており、
お互いのその収穫物を商人の手によって交換し、行き来させているのが常でした。
そんな山の村の一軒家に貧しい家族が住んでいました。
年老いた父親と、最近山で狩りに出て怪我をして動けなくなった夫と、
トメというその妻と、そして最近生まれたばかりのちよという名の赤ん坊の4人の家族だった。
今日も商人が品物を買いに来たが出すものもほとんど無く
、逆に美味しそうで滋養のありそうな海の幸を見せつけられ、悲しい思いをしたのだった。
トメは常々、「こんな小さな島の中で何故山の幸、山の幸と交換しなくてはならないのか」と感じており、
直接浜へ出れば少しは貝や小魚ぐらい取って来れると思っていた。
しかし父親は昔からの決まりだから守らねばならない、と言う。その夜、トメは布団の中で夫と話した。
夫の鉄砲の稼ぎも底を尽き、このままではやっていけない。明日浜へ出たい、とトメは夫に言ったが、
夫は決まりは守れと言って寝てしまった。翌日、トメは霞み網にかかった獲物を取りに、父親も非力ながら畑を耕していた。
トメは霞み網にかかった鳥を見ながら、
「もがきながら弱っていくなんて、自分には出来ない。人が生きるためにあるのが掟ではないのか」と口にすると、
決心して、赤ん坊のちよを背負ったまま山を下り、浜へ出ていった。
その日はお彼岸で、海に住む人々は皆仕事を休み、供え物やごちそうを持って墓参りに行っていた。
トメがそのことに気付いたのは小さな入り江で打ち上げられた海草などを拾っていた時のことだった。
トメはそのことに気付くと足取りも軽く、小さな入り江から離れ、大きな長浜という、
いつもは漁の人達で賑わっている場所へ移った。そこには見た事もない多くの貝が落ちており、トメは驚いた。
その日はちょうど大潮で潮は沖の方まで引き、日頃見せた事のない沖の瀬が遠くまで姿を見せていた。
トメは背中におぶっていたちよを瀬の平らな所に寝かせると、夢中で砂を掘ったり、岩陰をのぞいたり、砂浜を駆け回ったりしていた。
その時、浜の人々と長老が山の中腹からこの様子を見ていた。
村人は浜の者ではないと気付いたが、何か事情があるのだろう、
一人では大した獲物も取れないだろうと思い、特にとがめることはしなかった。
トメはもう夢中で獲物を取っていた。取った獲物をちよの側へ置くと再び沖の方へ駆け出していった。
夢中で貝を取っていたトメは、沖の方に今まで見た事のない貝が、大口を開けているのを見付けた。
「これこそ今日一番の獲物だ」とトメは思い、トメの脳裏には喜ぶ父親や夫の笑顔が浮かんだ。
トメは貝を捕まえようとして、早速手を伸ばした。するとその瞬間、貝の口がピシャリと閉まってしまったのだった。
その貝はこの辺りで「ガックンガー」または「カタガー」と呼ばれるとびきり大きなシャコ貝で、
一度閉まった口はもうどうやっても開かないのだった。
トメは何とか逃げようと必死にもがいたが、もうどうすることも出来なかった。
大潮の日は引き潮も早いが満ち潮も早い。満ち潮が早い勢いでトメの目の前まで押し寄せてきた。
トメは声の限りに叫び続け、ちよの名前を呼び続けた。潮はトメの身体をほとんど埋めつくし、ちよの身体をも濡らし始めた。
その時浜の長老がそのことに気付き、村人へ浜へ走るよう言った。
しかしもう時すでに遅く、若い衆が駆け付けた時潮はすでに満潮で、
もう親子の姿はどこにも無く、ただトメの着物とおぶい紐が海面に浮いているだけだった。
島の人々はこの悲劇を後々まで語り継ぎ、こんな詩を残した。
「潮は満ちくる、日は暮れゆく、ちよも泣くぞよ沖の瀬に、置けよカタガへ」
種子島では春のお彼岸の頃の大潮のことを「子投げ潮」と呼んでいるが、この悲しい出来事によるものだそうだ。


引用元
http://mannichi.web.infoseek.co.jp/episode/0939.shtml






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か行 | [2012-02-22(Wed) 15:37:42] | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]
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