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夜中のおとむらい あらすじ


MNMB 夜中のおとむらい 投稿者 horehore7

あらすじ

今の山形県鶴岡の城下に「大場右平」という侍がいた。
ある夜のこと、仲間の侍の寄り合いから帰る途中のことだった。
間もなく自分の家が見えてくるという所でふと顔を上げると、向こうから何か行列がやって来るのが見えた。
よく見ると、それは皆白い着物を着た弔い行列だった。
その弔い行列は、話声ひとつ立てず、ただ草履の音だけがひたひたと静まり返った夜中の街に響いているのだった。
しかもどうやらそれは武士の弔いのようだった。
右平はこんな夜更けに弔いとは妙なと思い、行列の一人に「もし、これはどなたのお弔いですか」と訪ねた。
すると男は「お午(うま)回り二百石、大場右平様のお弔いでございます」と答えた。
右平はそれを聞いてきょとんとしていたが、自分の弔いだと聞かされ驚き、思わず行列の方を振返った。
すると行列は立ち止まってじっと右平の方を見ていた。右平は背中に水を浴びせられたようにぞっとして、思わず駆け出してしまった。
そして自分の家の前まで辿り着くと、門の前にはつい今し方、お弔いの送り火を焚いた跡が残っていた。
右平は急いで家に入り家の者を起こして訳を聞こうと思ったが、どういう訳か家の中には誰もいないのだった。
これは一体どういうことかと右平はさっぱり訳が分からず、ただ途方に暮れるばかりだった。
ふらふらと家を出ると右平は宛てもなく彷徨い歩いた。どれくらい経ったか、気がつくと右平はお城のお堀ばたに立っていた。
するとその時誰かに声をかけられた。それは右平と親しい「横山只衛門」という侍だった。
ようやく話のできる者に会えて右平は安堵し、今までのことを一部始終話して聞かせた。
そして只衛門を連れて自分の家に戻ってみると、何と灯がついている。
右平が中に入ると、家の者達は何事も無かったように、帰りの遅い右平を気にかけながら待っていた。
右平は皆今までどこにいたのかと訪ねたが、家の者はその夜誰も一歩も外に出ていないと言う。
右平はまるで狐につままれたような気分でその場に立ち尽くしてしまった。
そして仕方なく、その場は右平のちょっとした思い違いだということにして、只衛門が右平をなだめて帰ることにした。
只衛門にしても、右平が嘘を言っているとも思えなかったが、
かと言って確かめる術も無く、うやむやなままやがて幾日かが過ぎていった。
そしてある朝のこと、只衛門の家に2人の侍がやって来た。
只衛門がこんな朝早く何事じゃと訪ねると、
2人の侍は「夕べ夜遅く、大場右平殿が亡くなられたのでその旨お知らせに参った」と伝えた。
それを聞いた只衛門は驚いた。
何でも右平は夜中に押し入った賊に、あっけなく切り殺されてしまったということで、その訳も、犯人も分からず終いだった。
右平から聞いた夜中のお弔いの行列の話は、只衛門はまだ誰にも話していなかったが、それは心のすみに妙に引っ掛かっていたのだった。
墓場に行く間も、あの行列の話は只衛門の頭から離れなかった。
その時一人の侍が行列の一人に「もし、これはどなたのお弔いですか」と訪ねた。
男は「お午(うま)回り二百石、大場右平様のお弔いでございます」と答えた。
それを聞いた只衛門は慌てて「今訪ねたのは誰だ」と問い正した。
男は「そこのお侍様でございますが」と答え後ろを指したが、そこには誰もいない。
男は確かに今そこにいたのにと不思議な顔をしていたが、
只衛門は「大場殿が見たというお弔いは、この行列のことだったんだ…」と思い返した。
その時弔いの行列は、後ろを振り返って立ち尽くしていた。
大場右平は、生きている間に本当に自分の弔いを見てしまったのだった。
昔、山形の鶴岡であったろいう不思議な話だった。

あらすじ引用元
http://mannichi.web.infoseek.co.jp/episode/1155.shtml


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や行 | [2014-10-11(Sat) 09:31:03] | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]
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